【高志】
【真守】
【高志】
【高志】
【真守】
【高志】
【真守】
【高志】
【真守】
【高志】
【真守】
【真守】
【真守】
【真守】
【真守】
【真守】
【真守】
【真守】
【真守】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
【おキヨ】
早めにセットした目覚まし時計の音で、僕の一日は始まる。
今日も昨日と同じように、掃除をしてから打ち水をする。
天気予報では、今日は気温35度を超えるらしい。
文字通り焼け石に水だろうが、まぁ……気分の問題だ。
「やぁ、おはよう。今日も暑くなりそうだね」
「あ、加藤さん。おはようございます。今日もお仕事ですか?」
「うん。今日は別のスタジオでね。
2本撮りだから、今日もちょっと遅くなるけど気にしないでね」
2回も女優さんとセックスするのか、
羨ましいなぁと、昨日までの僕なら思っていただろう。
いやまぁ、今でも少しは羨ましいとは思うけど。
「あれ? 今日は『僕もセックスしたいです』とか言い出さないんだね」
「へ? あぁ、まぁ……
僕だってそう毎日毎日そんなことを考えて生きてるわけじゃないですからね」
首にかけたタオルで額の汗を拭きながら笑う。
そんな僕を見て、加藤さんは少しばかり首をかしげた。
「なんか、雰囲気変わったね。昨日の間になにかあった?」
「えっ!? か、変わりましたかね?」
「うん、なんだか昨日までの無意味なくらいの劣情のオーラを感じないというか、
落ち着いちゃってるように見えるかな」
「そ、そうですかね……。別に何もなかったですけど……」
まさか家賃の代わりに愛菜さんを抱きましたなんて、言えるわけがない。
そんな事を言ったら、
愛菜さんのことを妹のように可愛がってる加藤さんが黙ってはいないだろうから。
「そう? あ、もうこんな時間だ。それじゃ行ってくるね」
「はい。お気をつけて~」
加藤さんを見送り、打ち水の続きに戻る。
(落ち着いてるように見える……か)
(はははっ……やっぱりわかっちゃうんだな。僕はもう、童貞じゃないんだっ!
一皮むけたんだっ!)
たとえそれが、愛を伴わないお金の絡むセックスだとしても、
僕が脱童貞を果たしたことには変わりない。
しかもゴム無しッ! 生セックスッ!
色々と複雑な心境ではあるが、
嬉しいという気持ちがないかと言えば、そうでもなかった。
「あぁ、でも……イかせてあげられなかったのが残念だなぁ」
「まぁ……初めてなのにイッちゃうっ!
とか現実じゃそんなことありえないよね……」
「ふっ、これが……大人になるってことか……」
早速ムクムクと大きくなり始めている雲を見上げながら、僕は息を吐く。
「なんちゃってね。よぅし、この経験を活かして、エロい漫画を描くぞっ!!」
明日には、またおキヨさんとの打ち合わせがある。
それまでに漫画のプロットを仕上げておかないといけない。
まぁ小説とかゲームと違って
マンガのプロットはそんなに時間がかかるものじゃないから、
管理人の仕事をしながらでも十分終わらせられると思うけど……。
「ん~、どうするかな。管理人の仕事をしていれば
愛菜さん達と顔を合わせる機会も増えるだろうけど……」
「加藤さんたちにも、ふたりのことを気にかけて欲しいって言われてるし……」
僕は頭の中で漫画の仕事と管理人の仕事とを秤にかけた。
「さぁ、突然じゃがここで選択肢の説明をしておくぞ」
「妾の可愛らしさに惚けて聞き逃さぬよう、
よ~く耳かっぽじって聞くのじゃ、分かったかの?」
「さて今のところ、お主の取れる行動は大きく分けて2つじゃ」
「女子に会いに行くか、それともエロ漫画家としての仕事に打ち込むか、じゃ」
「当然女子と仲良くなりたかったら会いに行くしかないぞ?
待っておっても幸せはやっては来ぬ、ということじゃな」
「そこの、気になっておるじゃろう所持金についてじゃが。
今は気にすることはない。おいおい妾が説明してやるゆえ、それまで待っておれ」
「ふむ、説明は大体こんなところじゃな」
「なに? 妾が選べなくなっておるじゃと?」
「ほほほっ、妾はビッチじゃが、男を選ぶのでのぅ。残念ながら、いまは無理じゃ」
「………………ふむ」
「……妾を落として専用の肉便器にしたいか?」
「このちっちゃなマ●コにチ●ポをねじ込んで精液をたっぷり種付けしたいか?」
「フフッ、クックックッ……。
たまらんのぅ、その獣欲に満ちた視線。それだけで、孕んでしまいそうじゃわい」
「妾をものにしたくば、妾が尻を向けたくなる男になることじゃな」
「どうすればいいかは、フフッ、教えてはやらぬ♪」
「それでは妾は失礼するぞ。こう見えて忙しい身なのでのぅ。さらばじゃ」