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【真守】





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【おキヨ】

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【おキヨ】

「あ……」

ほんの少し、ごくわずかな魔が挿して、チラッと視線をやった先。

そこには……浴衣から伸びたおキヨさんの足があった。

「ゴクッ……」

膝上までを覆う触り心地の良さそうなストッキング。
思わず頬ずりをしてみたくなる。

そしてわずかに顔を近づけると、僕の視線は自然と太ももに伸び……
さらにその先へと移動してしまう。

(も、もう少しで……パンツが……)

おキヨさんの、デルタ地帯。

普段は絶対領域に守られ、視認することの叶わない聖地。

だが今なら……覗くことができるかもしれない。

前人未到の、桃源郷を。

でも……僕は時間をかけ過ぎた。

ボールペンをとるだけの動作にこんなに時間をかけていては、
当然おキヨさんは不審がる。

テーブルの下でうずくまって、
パンツを覗こうとしている僕をニヤリと笑って見下ろしてくる。

「なんじゃ、ひょっとして妾のパンツが観たいのかえ?」

「えっ、い、いえいえっ、そ、そんなことはっ……」

おキヨさんは確かに女性で、見た目は可愛らしい女の子で、
本音を言えば……見たい。

でも同時に、僕の恩人でもあるのだ。

そんな人に邪な念を抱くだなんて、
たとえおキヨさんが許しても僕自身が許せない。

僕はブンブンと首を横に振り、邪念を払い落とそうとする。

ボールペンを取り上げ、テーブルの下からはい出そうとした。

その時だった。

「残念じゃが、パンツなら妾は穿いておらんのじゃ」

突然、おキヨさんが股をガバッと開いた。

「ふぁッ!?」

「あぁっ、つっ!?」

僕は驚きのあまり、強かにテーブルに頭をぶつけてしまう。

「ふふッ、さすがは童貞。反応が初々しいのう♪」

「な、ななっ……何で、なんでっ、は、穿いてなっ、なっ」

上手く言葉が、出てこない。

心臓がバクバクと脈打ち、口から飛び出しそうだ。

だけどそれも当然というものだ。

だって僕は今、生まれて初めて……生で女性の股間を見ているのだから。

「浴衣の下に下着をつけぬのは常識であろ?」

「そ、それは……そうかもしれないですけど、
 で、でも……こんなの、いくらなんでも、非常識……」

おキヨさんは笑いながら足を閉じたり開いたりを繰り返す。

するとおキヨさんの小さな女性器もまた、クパクパと開閉して……。

「そう言いつつ、妾の股間から視線を反らさぬのはなぜじゃ?
 見たいのじゃろう? これが見たかったのじゃろ?」

「い、いやぼっ、ぼぼっ……僕は……その、パンツが……あ、あう……あ、あ……」

手を伸ばせば届く距離に、無防備な女の子の股がある。

相手は顔見知り……
いや恩人の女性だというのに、全くと言っていいほど視線を反らせない。

釘付け、ガン見状態だ。

「何じゃ、パンツ以外は見たくないのか。ならば閉じるかのう」

「あ゛……」

おキヨさんは言葉通り、足を閉じてしまう。

今まで見えていたものが見えなくなり、僕は情けない声を出してしまっていた。

「ふふふっ、何を残念がっておる? 別に見たくもなかったのじゃろ?」

「くっ、うぅっ……」

おキヨさんは、僕をからかっている。

僕を手のひらに乗せて、転がしているのだ。

「ほれ、どうした? 言いたい事があるならば、言うてみい。
 他ならぬお主の頼みであれば、何でも聞いてやるぞ?」

「な、なん……でも……」

「そう、なんでも……じゃ♪」

「例えば足を開いてマ●コを見せてくださいとお主が頼めば、
 妾はその通りに足を開き、たっぷりと恥ずかしいところを晒してやってもよい、
 というておる」

「はぁ、はぁっ……僕が、頼めば……はぁ、はぁ……」

「さぁ、どうする? すべては、お主の答え次第じゃ。
 妾の恥ずかしいところ……もっと見たいか?」

おキヨさんがわずかに頬を赤らめながら、僕を見下ろしてくる。

子供じみた外見に似つかわしくない、妖艶な眼差し。

そのギャップが、僕の秘められたマゾっ気を刺激してくる。

恩人だから……とか言っていた数分前の自分の決意なんて、吹き飛んでしまった。

「み、見たい……です……」

「ふむ、なにが見たい? 妾に何を望んでおる?」

「おキヨさん、の……恥かしいところもっと、見せて下さい。
 足を、開いてください、お願いしますっ!」

「んっ……ふふっ♪ そんなに鼻息を荒げるでないわ、バカものめ」

おキヨさんは満足げに微笑むと、ゆっくりと、僕を焦らすように足を開いた。

「う、う……わ……すごい、すごい、これが……」

僕は身を乗り出し、おキヨさんの股間に顔を近づけた。

「顔を近づけるでない。よいか? 触ったり舐めたりするのはだめじゃぞ?」

「それは振りですか? いいか、絶対押すなよ、的な?」

「ほぉう……? ふざけてそういう事を言うのであれば、もう見せぬぞ?」

「す、すみませんっ! お願いですからもう少し、このままでっ!」

僕は食い入るように、おキヨさんの性器……オマ●コを見た。

やっぱり肉眼で見ると、興奮の度合いが違う。

僕の脳に、鮮烈なイメージとして焼き付いていくのがわかる。

「ふふっ、かようにも目を見開いて……妾のマ●コを……。
 この童貞丸出しのがっつきっぷりが、たまらんのぅ♪」

おキヨさんは、チロッと赤い舌で唇を舐めた。

「興奮しておるか?」

「は、はい、ものすごく……」

「チ●コは勃っておるか?」

「はい……。痛いくらいに……」

「舐めたいか?」

「えっ?」

「指を入れて、掻き回したいか?
 チ●コを入れて、出し入れして、妾のマ●コに種付けしたいか?」

「そ、それは……」

僕は答えに窮した。

「どうした? 妾の身体では、不満か?」

おキヨさんは不敵な笑みを崩すことなく、僕を見下ろしている。

「そ、そうじゃなくて……でも、おキヨさんは僕の恩人で、
 だからそんな大それたこと、考えるのは失礼かなって……」

「クククッ、お主らしいのぅ。じゃが、今はそういう事は無しじゃ。
 妾がもし、お主の恋人じゃったらと考えよ」

「妾の身体は、お主のもの。
 お主がしたいこと、すべてを妾が叶えてやるとしたら……どうじゃ?
 妾に、種付けしたいと思うか?」

「そ、それは、もちろんです。
 こ、こんなに可愛くて、エッチな女の子が彼女だったら、僕……」

「フフッ、その気持ちを忘れるでないぞ?」

「その衝動と、情熱、妄想を原稿に注ぐのじゃ。
 さすればお主の漫画はもっとよい作品となるであろ」

「は、はい。分かりました」

僕はおキヨさんのその言葉を肝に銘じるとともに、
もう少しだけ見ていたいと思った。

本音を言えば肉ビラを広げて穴の奥まで見せて欲しいけど、
そんな事を言ったらげんこつが降ってくるのは明白だ。

だからボクは生唾を飲み込みながら、目を大きく見開いてガン見し続ける。

「ふぅっ……そ、そろそろ仕舞いじゃ。
 あんまり股を開いておると、風邪をひくでな」

おキヨさんはそう言って、目の前でパタッと足を閉じた。

「あ、も、もう少しだけっ!」

その直後、僕の手が反射的におキヨさんの足へと延びていた。

「あ、これ、だめじゃ。もうこれ以上は……」

おキヨさんの声が若干上ずっている。

「でも、僕のお願いなら、聞いてくれるんですよね?
 僕……もう少しだけおキヨさんの恥ずかしいところ、見ていたいです」

「だから、足を開いてください」

「そのお願いなら、さっき叶えてやったばかりであろ。
 もう終わりじゃ。見たいなら、また後日……」

でも今の僕は興奮しまくっていて、自分で自分を制止できなかった。

おキヨさんの足を掴んで、強引に開かせてしまう。

「あ、バカ者……。この……ケダモノめ。これだから、童貞は……ああっ」

「は、鼻を近づけるでない。
 息が、あっ……息が当たっておる。妾の、あそこに……」

おキヨさんは足を閉じようとする。

でも僕が腕に力を込めて阻止すると、
やがて諦めたように、両足から力を抜いていく。

僕は犬のように鼻息を荒くし、おキヨさんの股間を視姦する。

「まったく……おさわりは禁止じゃと申したであろ。
 妾に触れるでない。そんなに顔を近づけるでない」

「こ、股間には触ってないから大丈夫です。
 それより……おキヨさんのここ、すごくいい匂いがします」

僕は股間に鼻を近づけ、クンクンと匂いを嗅いだ。

よく漫画とかで、マ●コは石鹸の匂いがするとか、はちみつの匂いがするとかって
書かれていたりするが、実際にはどうなのだろうと、いつも思っていたことだ。

「これっ……やめんか。そのようなところの匂いなど、嗅ぐでない……
 あっ、このバカ者。言うことを聞かんか」

「クンクン…はぁ、はぁ……すごい、こんな匂いが、するんだ……」

「汗の甘酸っぱいにおいと……ちょっとだけ、おしっこの匂いがします」

「まったく……ふ、ふふっ……本当に、バカ者じゃな。
 そ、そのようなこと……妾にいちいち報告せずとも良い」

「も、もう良いであろ? 十分に妾の恥ずかしいところを堪能したであろ?」

「匂いまで……嗅ぎおって、妾とて、女子じゃぞ。
 あぁ、やめよ。そんなに鼻をマ●コに近づけては……♪」

グイッと足をさらに広げてもらって、肉ビラを開かせる。

薄暗くてくっきりとは見えないけど、たぶん桃色なのだろう粘膜が顔を覗かせた。

「開いたら、もっと匂いが濃くなりましたよ。わ……すごい、
 ずっと嗅いでいたくなるくらい、いい匂いですよ、おキヨさんのここ」

「いい匂いとか……そういう事を口にするでないわ、バカ者。
 はぁ、はぁ……あぁ、童貞に……無理やり足を開かされて、
 マ●コを、ガン見されておる……♪」

「鼻がつくくらい、近くで、匂い、嗅がれて……あぁ」

「はぁ、はぁ……よ、よいか? 絶対じゃぞ?
 絶対に……妾のマ●コに、触れるでないぞ?」

「こ、これ以上……調子に乗るのは、許さぬ。
 指を入れたり、舐めたりしようものなら……天罰を、下すからな」

「はい、わかりました」

「ほんとに、分かっておるのであろうな……。
 ま、まぁ……エロ漫画家らしいと言えば、らしいがの」

その後おキヨさんは、恥ずかしそうに顔を赤くしながらも、
僕が満足するまでずっと足を開いていてくれた。

おかげで僕は、おキヨさんのマ●コを、
細部まで完全に描き写せるほど脳裏に焼き付けることができたのだった。

「はぁ……も、もうよかろう?
 ああ、じゃから鼻息をかけるなと……んっ、ふっ……」

「あれ、なんだろ? 奥の方で何か光って……」

おキヨさんの股間の、さらに奥。

肉ビラが開いてうっすらと見える穴の奥で、僅かにキラリと光を反射するものがあった。

それはゆっくりと動き、やがて穴の外へと出た。

「なっ……」

「これって、液体? あぁ、分かった。これ、おキヨさんの愛え……」

それがおキヨさんのお尻の穴へとしたたり落ちていく光景を、
僕は最後まで見ることができなかった。

「ほ、本当にもう、これで終わりじゃっ! 早う席に戻れっ!」

おキヨさんが足を閉じ、手で僕を追い払う。

「まったく……限度というものを知らぬのか、お主は」

おキヨさんは乱れた浴衣を直しながら、僕をギロッと睨んだ。

「す、すみません。でも最後のあれって……」

「ええぃっ! しつこいっ! 少しは空気を読むことを覚えぬかっ」

ガッと、軽くだが僕のむこうずねが蹴られた。

「あいっ、つっ……。すみません、つい……」

おキヨさんの反応を見る限りでは、やはりあれは、愛液だったのだろう。

おキヨさんは、僕に見られて、感じていたという事だろうか。

「何じゃ、物欲しそうな眼で妾を見おって。ここがもしも個室じゃったら、
 お主に押し倒されておったかもしれんのぅ。おぉ、怖い怖い」

「そ、そんなことは……」

「妾の足を無理やり開いて匂いまで嗅いだお主が、
 いまさら何を言っても説得力がないぞ?」

「す、すすっ、すみませんっ!」

「おとなしい奴じゃと思っておったが、
 まさか妾の命令に逆らって、あのような事をするとは……」

「げに恐ろしきは童貞か」

「そ、そんなに童貞童貞言わないでください。
 僕だって一応男なんですから、気にしてるんですよ」

「ふ……クククッ、お主が男であることくらい、ちゃんと知っておるわ♪」

おキヨさんは大きく息をつくと、残っていたコーヒーを飲み干した。

そうして湿らせた口で、別の話を切り出してくる。

「まぁ、遊びはこのくらいにして仕事の続きじゃ。
 とはいっても話すことは今の段階ではあんまりないがのぅ」

「今回の原稿は来月の半ばまでじゃ。実質もう1カ月もない。
 さりとてお主に否やは許されぬ」

「なんせ今のお主は連載がない。つまり収入がない。
 そろそろ稼ぎ口を見つけねば、困るのはお主じゃぞ?」

「はい。できるだけ早くプロットを上げてお見せします」

「よろしい。方向性はお主の希望通り、純愛でよい。
 では明後日、またここで会うとしよう」

「分かりました。よろしくお願いします」

おキヨさんの恥ずかしい部分を見まくって嗅ぎまくった今の僕なら、
とてつもなくエロい漫画が描けそうな気がする。

どうせなら、おキヨさんをモデルにして描いてみてもいいかもしれない。

「まぁ、どうしても駄目だった場合は、
 お主ひとりくらい妾が養ってやってもよいがな」

「えっ?」

「勘違いするでないぞ? 養うと言っても、ペットとしてという意味じゃ」

「お主の首には、鎖が似合いそうじゃ、クククッ……」

おキヨさんは僕を怖がらせようとしているのだろうけど、
断然僕は……興奮していた。

「ロリババァに飼われる生活……。悪くないなぁ……」

「誰がババァじゃっ!」

丸めたナプキンを顔にぶつけられた。

どうやらまた心の声が外に漏れてしまっていたらしい。

「まったく……おっといかん。もうこんな時間か。そろそろ出るぞ。
 会計を済ませて来い。釣りはいつものようにとっておけ」

おキヨさんはそう言うと伝票と一緒に1万円札を手渡してくる。

彼女は打ち合わせの時、いつも僕に会計をさせる。

それは見た目が幼いおキヨさんが会計をしてしまうと、
僕が子供にお金を支払わせているように見えるからだと、以前に言っていた。

本当は面倒なだけなんじゃないかと思ったりもするんだけど、
いつもお釣りをくれるので僕は有難く思いつつ会計を済ませるのだった。