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【???】





【???】



【???】


【???】



【真守】



【愛菜】


【真守】






【愛菜】



【真守】






【真守】

【愛菜】






【愛菜】




【真守】












【愛菜】

【真守】



【真守】







【真守】

【愛菜】









【愛菜】



【真守】

【愛菜】


【愛菜】

【真守】

なぜ、こんなことになったのか。

僕の頭の中は、その問いでいっぱいだ。

何度も何度もその問いだけがリフレインしている。

「んっ……んぁっ、あふっ……」

ついさっきまで、この部屋は古い畳の渇いた香りと、
まだガムテープで封をしたままの段ボールの匂いで満ちていた。

まるで昭和の時代に取り残されたかのように、古めかしいアパートの一室。

それが僕がいま居る場所だ。

「はぁ、はぁっ……真守さん……あっ、んんっ……」

いや、僕達……と言い換えた方が、適切か。

なぜなら僕は今……。

「あぁ、んんっ……はぁ、はぁっ……んっ、くっ……」

女性と一緒に部屋にいて、その上彼女のおっぱいを揉んでいるからだ。

「あっ!?」

それまでジッと僕に胸を揉まれるに任せていた女性が、
ビクッと身体をこわばらせた。

「あっ、ご、ごめんなさい愛菜さん。痛かったですか?」

彼女の名前は、鈴木愛菜(すずきあいな)。

僕の彼女……というわけではなく、つい昨日出会ったばかりの女性だ。

「い、いえ……そ、そういう訳じゃなくて……。
 あ、大丈夫です、続けて、ください……」

「は、はい……」

続けろと言われても、僕はこれ以上どうすればいいのかがわからない。

僕は何しろ童貞なのだ。

いままで女性の友達すらいないさびしい人生を送ってきた。

そんな僕がなぜこんな可愛い女性のおっぱいを揉むに至っているのかは、
とても一言では説明ができない。

「あ、あの……私のおっぱいじゃ、参考になりませんか?」

愛菜さんが、恥ずかしそうな顔をして、僕へと振り返る。

その瞳には、うっすらと涙が浮かんでいる。

「あ、いえいえっ!! 参考にならないなんて、そんなことは全然っ!!」

初めて触ったおっぱいは、柔らかかった。

いや、当然柔らかいということは知識として得てはいたが、
この柔らかさは、僕の想像を上回っている。

愛菜さんの胸が、巨乳の部類に余裕でカテゴライズされる大きさだというのも、
その理由のひとつだろう。

「す、すごく柔らかくて……とっても幸せ……じゃない、勉強になります、はい」

「そ、そうですか、それなら良かったです」

僕は、ほんの少しだけ余裕が出てきて、
おっぱいの感触を味わえるようになってきた。

後ろから鷲掴みにしたまま、指でおっぱいをフニフニと揉む。

着衣の上からという事もあってその肌触りは布地以上でもそれ以下でもないが、
柔らかさと重量感は十分に伝わる。

「んっ、んっ……あっ、ふぁっ……あっ、んんっ……」

しかも、この声。

俗に言う嬌声……という奴だろうか。

愛菜さんの口から、小さいけどエロい声が次々に漏れてくる。

「で、でも……本当に、良かったんでしょうか……。
 こ、こんなの……やっぱりよくないことなんじゃ……」

僕は、漫画家だ。

しかもエロい奴を描く方の。

純愛から凌辱まで、求められればどちらも描ける。

だけど僕には、致命的な弱点があった。

それは、経験がないことだ。

さっきも言ったが、童貞であり、
今の今までおっぱいにすら触ったことがなかった。

だからこうしていま、触らせてもらっている。

いや、これから僕は、もっと先まで、経験をさせてもらうことになっているのだ。

お金と、引き換えにして。

「あの、そろそろ……直接触ってみませんか?」

「え、えぇっ!? ち、直接、ですか?」

服の上からでも十分すぎるほど堪能できているというのに、
この上更に装甲が薄くなるとか、僕を悶死させる気なのだろうか、この人は。

(いやいや、僕たちはこれからもっとすごいことをするんだ。
 こ、この位は……むしろ普通のことなんじゃないだろうか)

心臓が、バクバクしている。

身体が密着しているから、愛菜さんにも僕の鼓動が伝わっているだろう。

逆に、愛菜さんの鼓動は僕には伝わってこない。

もちろん顔を見ると恥ずかしがっているのはわかるが、
僕みたいに初めてじゃないっポイし、それほど緊張はしていなさそうだ。

「そ、そそっ、それじゃ……脱がし、ますね……」

「はい。お願いします」

詳しい事情は今は説明している余裕がないが、愛菜さんには、お金が必要なのだ。

それも、今すぐに。

だからこうして、僕に身体を売っている。

売春……という奴だ。

見た目は清楚で大人しい印象の愛菜さんが、
まさかこんな相談を持ちかけてくるなんて、思ってもいなかった、

完全に、予想外だ。

そして、それを僕が受けてしまったことも。

「あっ……んんっ、こんな事ならもっと可愛い下着をつけておくべきでした……」

僕がハラリと愛菜さんのシャツを脱がせると、
彼女は困った感じの表情を浮かべた。

「そ、そんな、十分可愛いですよ。すごく……その、興奮します」

「あ、ありがとうございます。
 あの……お好きになさってくださって、結構ですからね?」

「今日は……私、あなたのものですから……」

(くはっ……)

鼻血を噴きそうなほど、今のセリフは心に来た。

あなたのもの、ということは……つまり僕のもの。

可愛くて、いい匂いがして、おっぱいが大きくて、
それでいて優しい愛菜さんが、僕のもの。

一晩とはいえ、僕が好きにしていいのだ。

罪悪感はやっぱりあるけど、嬉しい、興奮する気持ちの方が、今は強い。

昨日出会ったばかりの女性と、まさかこんなことになるなんて……。

人生というのは、分からないものだ。

事実は小説より奇なりって言うけれど……。

僕が描く漫画にも、これほど急な展開のお話は……ない。

これから描き記すのは、僕が22歳の時の、夏のお話。

抜けるような青空の下から始まった、漫画よりもおかしな……でも、本当のお話。